書店員まっさんの備忘録📚✍

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感想『本能寺の変 生きていた光秀』

読書ブログ!

 

 

ということで今回はこちら!

 

 

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井上慶雪氏の『本能寺の変 生きていた光秀』をご紹介!

 

 

 

 

実は、この本購入したのが約2年前。

 

 

なので、読むのは2回目。笑

 

 

でも、1回目よりも2回目の方が発見があり、面白かった!

 

 

以下、簡単に本のご紹介!

 

 

 

 

 

・井上氏が推す「明智光秀=天海説」。

 

 

タイトルからもお分かりのように、

井上氏は、明智光秀は非業の死など遂げていなかったと説くが、それは何故か?

 

 

 

 

 

まず通説では、明智光秀山崎の戦いに敗れ、敗走途中、小栗栖で農民に槍で刺されて死亡した、とされている。

 

 

ところが井上氏曰く、光秀が小栗栖で殺されたのは、江戸時代に書かれた『明智軍記』という軍記物の創作であるという。

 

 

実は光秀は、影武者によって逃がされた後、比叡山で修行し、天海僧正となったという。

 

 

 

天海僧正説なってからの光秀は、

 

 

関ヶ原の戦いの際には、小早川秀秋(厳密に言えば、朽木元綱脇坂安治赤座直保小川祐忠の四人も)を影で操り、西軍離反に仕向けたり、

 

 

大坂の陣の口実となった、方広寺鐘銘事件のきっかけを作ったり、

 

 

江戸幕府三代将軍家光の後継にも、実は光秀が絡んでいたりなど…

 

 

江戸幕府の創設に大きく関わったという。

 

 

(ちなみに、徳川家光の実父は、2代目徳川秀忠、実母は、上野樹里さん主演でドラマにもなったお江与の方とされているが、井上氏曰く、実父実母ともに別の人物であるとされてて、そちらも面白いのでぜひ読んでいただきたい。)

 

 

 

 

あと、織田信長の家臣が蒲生氏郷が、ロルテス(山科勝成)という、ローマ人を家来としてたというエピソードや、

 

光秀と、あの世界的結社フリーメイソンとの意外な繋がりなど、

 

 

斬新かつ面白い話が多く、かなり読み応えがある本。

 

 

 

 

 

ただ、個人的に気になったのは、

 

 

井上氏が、「明智光秀=天海説」を強く推される上で、半ば強引な部分もあるのでは?と感じたこと。

 

 

井上氏は、光秀=天海を唱えるとともに、「豊臣秀吉本能寺の変の真犯人」を唱えているが、その元となる根拠が薄いということ。

 

 

確かに、明智光秀やそれに関連することについては、傍証を集めて説かれているが、

 

 

秀吉を犯人に仕立て上げるためには、「本能寺の変小早川隆景と秀吉が秘密裏に図ったこと」など僅かであり、少々無理矢理な感じがした。

 

 

 

 

ただ、読み物としてはなかなか面白いと思うので、歴史を研究したい方よりも、

 

 

これから大河ドラマ麒麟がくる』を楽しみにされてる方にぜひ読んでいただきたい1冊!

 

 

 

 

1週間ぐらいで読めるので、

興味ある方はぜひご覧あれ!

 

 

 

 

 

 

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